だから今度は、私がきみを救う番



でもさ。



あさがおで亜季と毎日会うようになって、俺と似てるなって気になるようになって。

そのうち可愛いなって思うようになってってさ。



亜季の連絡ノートを拾ったとき、俺と同じもん抱えてんだって分かって、運命だって思った。

置いてかれたもん同士。

そんな偶然なかなかないよ。

偶然じゃない。

俺らは運命の赤い糸で繋がってるんだって、そんなこと本気で信じたよ。

もう告白するしかないって思って、気づいたら付き合おうって言ってた。



亜季と付き合いはじめてからは、毎日楽しかったよ。

いやなことも忘れられた。ありがとう。


俺さ、亜季の話聞いてるつもりでいて、自分も救われてたんだ。

似た者同士だから。


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