だから今度は、私がきみを救う番
仙台
ゆっくりと動きはじめる新幹線の窓から、駅のホームを見た。
窓の向こうにいるお父さんとお姉ちゃんに手を振り、私は前を向く。
新幹線がスピードを上げて、あっという間に二人の姿が見えなくなった。
新幹線に乗るのは初めてだ。
自分の住んでいる県から出たことさえ、片手で数えられる程度なのに。
私は今日、ひとりで仙台に向かう。
あの日、お母さんに事情を話したら、お母さんからお父さんに話をしてくれた。
好きな男の子を追いかけるって言ったら反対するだろうから、急に転校しちゃった大好きな友達に会いに行くっていうことにして、お母さんは話を進めてくれていた。
もちろん学校は休んじゃいけないってことで、次の休みまで待つことになったんだけど。
そうして今、私はひとりで新幹線に乗っている。
窓の向こうにいるお父さんとお姉ちゃんに手を振り、私は前を向く。
新幹線がスピードを上げて、あっという間に二人の姿が見えなくなった。
新幹線に乗るのは初めてだ。
自分の住んでいる県から出たことさえ、片手で数えられる程度なのに。
私は今日、ひとりで仙台に向かう。
あの日、お母さんに事情を話したら、お母さんからお父さんに話をしてくれた。
好きな男の子を追いかけるって言ったら反対するだろうから、急に転校しちゃった大好きな友達に会いに行くっていうことにして、お母さんは話を進めてくれていた。
もちろん学校は休んじゃいけないってことで、次の休みまで待つことになったんだけど。
そうして今、私はひとりで新幹線に乗っている。