だから今度は、私がきみを救う番
ほら。偶然なんかじゃない。

私たちは運命共同体だから。



原くん、私ね、今仙台にいるんだよ。

近くにいるよ。きみに会いに来たんだよ。



ねえ、原くん。

私にも、きみの抱えているものを解放できるのかな。



私はきみに救われた。



だから今度は、私がきみを救う番。



私、聞くからさ。

耳が壊れたってきみの声を聞くし、声が枯れたってきみと一緒に叫ぶよ。



きみの想いを何度だって受けとめるから。
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