だから今度は、私がきみを救う番
ふたりきりのクラスメイト
K市立K中学校 あさがお五組。
全部で五クラスある支援学級のひとつで、この五組だけは周りから『不登校クラス』って言われている。
発達の遅れや障害のある生徒が入る『あさがお学級』のうち、この五組だけが例外だった。
単純に『不登校気味の生徒』が集められて出来たクラスだからだ。
そんなあさがお五組の、五つしかない椅子のひとつに、私は腰をかける。
ちらりと隣を見ると、眩しいほどに光る金色の髪が見えた。
交流級である二年一組でも同じクラスだし、さらにそこでも隣の席にいる彼……、
原慶大くんは、今日もけだるそうに机に突っ伏したままだ。