だから今度は、私がきみを救う番







七月の朝は、空気がすっきりしていて爽やかだ。

梅雨が明けたと昨夜のニュースで言っていた。



よく晴れた朝の通学路を、重い足取りで歩く。

原くんに早く会いたい。



そう思う半面、教室に入りづらいなと思う自分もいた。

昨日の放課後、原くんと一緒に帰ったことによって注目を浴びてしまったからだ。



幸いなことに、通学路ではクラスメイトに会うことなく学校までたどり着けた。

上履きに履きかえ、のそのそと廊下を歩いて二年一組へと向かう。

ホームルームもあさがお学級でしてくれたらいいのに、と思った。


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