だから今度は、私がきみを救う番
「高屋、唇青い」
そう囁かれて、はっと唇を触った。
さっき食べたブルーハワイのかき氷。
せっかくリップを塗ってきたのに、かき氷の色に染まっているだなんて恥ずかしくなってくる。
「りんご飴の赤も付いてる」
原くんの指が、私の唇に触れた。
周りに人がたくさんいるのに、みんな上を見ていて私たちなんて目に入っていないようだ。
原くんの唇が、私の顔に近づいてくる。
ばーんという花火の音とともに、その光が私たちを照らした。
唇と唇がちゅっと重なる。
生まれて初めてキスをしているんだと分かって、身体じゅうが熱を帯びた。
身体が爆発してしまいそうだ。