だから今度は、私がきみを救う番



原くんに手を引かれて立ち上がり、途中のゴミ箱にかき氷のゴミを捨ててから、『先輩』の家へと向かった。



手を繋いだまんま土手道を少し進んで、住宅街の方へ降りていく。

さっきのキスを思い出してドキドキした。



花火が上がるときみたいに心の奥がひゅーんってなって、上手く息が出来なくなる。

どきどき言ってるの、伝わっちゃうかなって心配になった。



細い路地を進んで、図書館の裏手を通り、この間来たタッくんという人の家まで来た。

アパートの隣の駐輪場に、原くんのシルバーのママチャリが置いてある。


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