イケメン俳優の原石を見つけた。

病院

救急車が到着した。
「この方です。ここで倒れているのを発見しました。脈・呼吸はあるようです。」
「そうですか。」
救急隊員が声かけるも返答がない。
倒れている人のポケットに財布が入っていた。
名前は、桜井裕紀(ゆうき)。年齢は26歳。住所は近くのアパートになっていた。
携帯は持っていなかった。

「とりあえず、病院に運びます。申し訳ないんですけど、一緒に来ていただけます?」
「はい。車で行きます。病院教えてください。」

「搬送先が決まりました。太田総合病院になります。」
「わかりました。」
救急車は先に行ってしまったが、太田総合病院について、救急受付声かけた。

「あの、先ほど運ばれた桜井なんとかさんを発見したものです。」
「あ、はい。」
「今、処置中ですので、お待ちください。」
「待っていた。」

看護師が出て来た。
「知り合いですか?」
「いえ、全くの初対面です。」
「困ったな。連絡先とかわかんないですよね?」
「はい。」
「意識戻るまで、わかんないけど、病棟にお連れします。」
「私、一緒にいきます。」
「お願いします」
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