イケメン俳優の原石を見つけた。

両思い

 夜、家でコーヒーを飲みながらゆっくりしていた。

 裕紀くんが帰ってきた。
「ただいま。」
「おかえり。」

「あの、話があります。」
「何?」
「俺、引っ越すの嫌です。」
「でも、忙しくなってきて、ここからだと大変でしょ?事務所の近くがいいよ。」
「でも嫌です。」
「えーっと。いつまでも、ここにいても。」
「渚さんが一緒に引っ越してくれるならいいですよ。」
「いや、そういうわけには・・・。」
「じゃあ、嫌です。」

『私も離れたくない。でも、裕紀くんには、それが一番いい。困ったな。』
< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop