謎解きキッチンカー
元気一杯にクレープを受け取り、すぐにかぶりつく岬くん。


さっきまでの顔色の悪さはどこかへ消えて、すっかり元気だ。


「丸い化け物が海の中から、か」


「なにかわかりますか?」


身を乗り出して質問する香織に、藤田さんはちょっと待ってねといい、スマホで何かを調べ始めた。


その間香織はクレープを口に含んだ。


自分がカットしたフルーツが入っているクレープの味は別格だ。


「もしかして、こういうの?」


スマホを差し出された岬くんが画面を覗き込む。
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