俺に着いて来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う

この時、私は完全に寝ぼけていた。

静香はアメリカにいるのか。

俺は敢えて、待ち合わせの場所をスマホに送った。

静香は来るだろうか。

日本にいるはずの静香が、アメリカの待ち合わせ場所に来るだろうか。

なぜ、アメリカに来たのなら、その事を黙っているんだろうか。

俺は様子を見ることにした。

私はスマホを確認して愕然とした。

無理、無理、私は日本にいることになってるのに、待ち合わせの場所に行けるわけがない。

どうしよう。

私は真壁くんのスマホに連絡をした。

「静香、どうした」

「ごめんなさい、なんか私寝ぼけてて、日本にいるのに、アメリカまで行けません」

「そうだよな、よかった、なんか、静香がアメリカにいるような話し方だから、もしかして有給取ってアメリカに来てくれたのかなって、微かな期待しちゃったよ」

「すみません」

「大丈夫、俺明日の便で日本に戻るから、明日会おうな」

「えっ、明日ですか」

「朝、会社に直行するから」