俺に着いて来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
その頃、真壁くんは私に会える期待に胸を弾ませていた、私が日本に向かっているとは想像も出来ずに……

俺は仕事を早めに切り上げて、ホテルに向かった、静香が待っていると疑いもせずに……

「倉田静香さんが宿泊していると思うのですが……」

フロントには日本語がわかるスタッフがいた。

「倉田静香様ですね、少々お待ちください」

俺はもうすぐ静香に会えるとウキウキしていた。

そんな俺に予想を遥かに超えた言葉がスタッフから告げられた。

「倉田静香様でしたら、宿泊予定をキャンセルしてチェックアウトなさいました」

「えっ?チェックアウトした?」

「はい」

「何時頃ですか」

「つい今しがたです」

「ありがとうございました」

俺はタクシーで空港に向かった。

空港に到着すると、必死に静香の姿を探した。

どこだ、静香、なぜ帰っちゃうんだよ。

俺はわけもわからず、途方に暮れた。
私は日本に向かっていた。

休暇を切り上げて、会社に出社する事にした。

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