君も私も彼も彼女も。
痛い、痛い。

「お馬さんごっこしない?」

「えー,よごれちゃうよー」

「確かに‼︎やめよー‼︎」

ギャハハ、と聞こえる笑い声は、蹴られる音に巻き込まれていく。

「い、いた…。ひっ」

震える喉は、どうしてだろう、すごく熱くて息がしづらい。

やめなよ、なんていう声をどこかで期待しながら、殴られ続ける。

「た、助けて、、」

振り絞る声も、汚い笑い声には敵わない。
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