吐息ごと奪ってよ
自分の部屋に戻るとそのままベッドに倒れこんだ。


「、、、バカみたい。逃げてきちゃった。」






―いつの間にか寝てたんだ。



喉が渇いてキッチンへ行こうとしたとき



「ん、だめよ。彩花に聞こえちゃう、、、」


「ちょっとだけ。じゃあ、キスだけ」


「ん、もう、、、」




は?

なにしてんの?


嘘でしょ?


普通、ここでそんなこと、、、


無理。
もう、限界。


気づかれないように、携帯を握りしめて外に出た。


嫌だ、嫌だ、あり得ない


もう、終わりよ


全部、なにもかも


消えてしまいたい、、、









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