吐息ごと奪ってよ
episode④
とぼとぼとどれくらい歩いたんだろう
周りは怪訝な目で見てくる。
今の私は余程滑稽だろう
―ドンッ―
―バシャッ-
「すみません、大丈夫ですか?」
「、、、」
「立てますか?」
差し出された手を、なんの躊躇いもなく掴む。
ぶつかって謝れば普通はみんな過ぎていく。
わざわざ手を差し出すなんて、私はどれだけ惨めに見えたんだろうか
「うちの事務所、すぐそこなので。濡れたままでは風邪を引きますから。」
「、、、すみません」
顔なんか見る余裕もなく、ただ俯いてあとを付いて行った。
なんの事務所か、繁華街の一等地。
危ない関連の事務所だったりして、、、
周りは怪訝な目で見てくる。
今の私は余程滑稽だろう
―ドンッ―
―バシャッ-
「すみません、大丈夫ですか?」
「、、、」
「立てますか?」
差し出された手を、なんの躊躇いもなく掴む。
ぶつかって謝れば普通はみんな過ぎていく。
わざわざ手を差し出すなんて、私はどれだけ惨めに見えたんだろうか
「うちの事務所、すぐそこなので。濡れたままでは風邪を引きますから。」
「、、、すみません」
顔なんか見る余裕もなく、ただ俯いてあとを付いて行った。
なんの事務所か、繁華街の一等地。
危ない関連の事務所だったりして、、、