吐息ごと奪ってよ
話終えた私は残っていたココアを一気に流し込んだ。
冷たくなったココアが、どれくらいの時間を費やしたかが分かる。
「そう、、、沢山悩んでもがいてたんですね。」
「本当はもう吹っ切りたいんです。でも、彼と過ごした時間そのものが、私の生きてきた人生なんです。だから、簡単にはいかなくて、、、」
「無理に吹っ切らなくていいと思います。それも大事なあなたの時間でしょう?吹っ切ろうとするよりも、それと平行して他のものに目を向けてみるのが最良かと。」
「他のもの、、、ですか?」
「例えば、彼とは異なる趣味や、遊びを見つけるとか。あとは一人になる時間を増やす、とかです。」
「一人で、、、あ!それならしてみたいことがあります。」
「そう、それでいいと思います。少しずつ、無理は禁物ですからね」
国代弁護士はそう言って優しく笑った。
冷たくなったココアが、どれくらいの時間を費やしたかが分かる。
「そう、、、沢山悩んでもがいてたんですね。」
「本当はもう吹っ切りたいんです。でも、彼と過ごした時間そのものが、私の生きてきた人生なんです。だから、簡単にはいかなくて、、、」
「無理に吹っ切らなくていいと思います。それも大事なあなたの時間でしょう?吹っ切ろうとするよりも、それと平行して他のものに目を向けてみるのが最良かと。」
「他のもの、、、ですか?」
「例えば、彼とは異なる趣味や、遊びを見つけるとか。あとは一人になる時間を増やす、とかです。」
「一人で、、、あ!それならしてみたいことがあります。」
「そう、それでいいと思います。少しずつ、無理は禁物ですからね」
国代弁護士はそう言って優しく笑った。