京都若旦那の初恋事情〜四年ですっかり拗らせてしまったようです〜
2. 探偵ミッション。え、何で私が?
史織が家に帰り、お見合いについて話されたのは、ソファに身体を預けた時だった。
お風呂をの準備をし、後は沸くのを待つばかり。
「ねーえ、いいでしょ? しおちゃん」
そこに間髪入れずににじりよってきた母が、両手を合わせ、拝みにきた。
「お見合い……って、お母さん私まだ二十四だよ?」
──あれからもう四年が経っていた。