京都若旦那の初恋事情〜四年ですっかり拗らせてしまったようです〜
「素敵な人よ」
呆れ顔を返す弟に胸を張る。
自分もまた同じように誇って貰いたい。その為にできる限りの努力をする。きっと困難も乗り越えてみせる。
そう頬を緩めていると、玄関からぴんぽんとチャイム音が聞こえた。
「義兄さんじゃない?」
「そうかも!」
一足先に家族に挨拶に来てくれると言っていた。
インターホンを除けば朔埜がいる。
逸る気持ちを抑え鏡を見てから。一番の笑顔で大好きな人を迎えた。
【おしまい】
お読み頂きありがとうございます。
おまけ一本用意しました。良かったらお付き合い頂けると嬉しいです。