今日も一緒に帰ろう
溢れて涙が止まらない。

こんなことなら、早く区切りを付けて別れてしまえばよかったんだ。


ずるずる引きずって、今まで伸ばしてた私が悪い。

もう好きじゃないって、分かってたはずなのに。



この状態じゃお店になんて入れないから、とりあえず公園に入った。

ベンチに荷物を置き、座る。

夕方だけど真っ暗で、ろくに手元も見えない。


私はカバンの中を探ってスマホを探す。

電源を付けると暗かった手元が照らされた。


連絡先を開き、「鵜飼くん」の文字を探し、電話をかけた。

出てくれるとかくれないとか、考える暇もない。

冷たいスマホが耳に当たる。

コールが鳴り響いた。
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