付き合ってるんだ私たち
 部屋に入り、荷物を置き、お風呂に入りに行った。
「キレイな旅館。部屋もお風呂も。露天風呂気持ちいい。」
って言いながら、入っていた。

『あっ、旅行に来ていて、何もないってのは、逆に寂しいような。』
今まで、手すら握っていない。

部屋に戻ると、食事の準備が始まっていた。
「遅くなりました。」
「いえ、大丈夫です。ごゆっくり。」
仲居さんが言ってくれた。
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