8つの怖い話
「えっと……」
直人はチラリと壁掛けの時計へ視線を向けた。
ここへ来てから1時間が経過している。
母親が作っていた夕飯はもうできているだろうし、外も随分と暗くなってきている。
そろそろ帰ったほうがいいに決まっていた。
けれど、母親は直人と剛が一緒にいるときだけ口うるさく言わないことを、2人共知っていた。
少しくらい遅く帰っても、剛が一緒なら問題ない。
「怖いのか?」
聞かれて直人はムッと頬を膨らませた。
「そ、そんなことない!」
本当はさっきから鳥肌がたちっぱしなのだけれど、素直に言えなかった。
「そうか。よし、じゃあ今から駅へ行こう!」
剛が勢いよく立ち上がるので、直人もつられて立ち上がってしまった。
直人はチラリと壁掛けの時計へ視線を向けた。
ここへ来てから1時間が経過している。
母親が作っていた夕飯はもうできているだろうし、外も随分と暗くなってきている。
そろそろ帰ったほうがいいに決まっていた。
けれど、母親は直人と剛が一緒にいるときだけ口うるさく言わないことを、2人共知っていた。
少しくらい遅く帰っても、剛が一緒なら問題ない。
「怖いのか?」
聞かれて直人はムッと頬を膨らませた。
「そ、そんなことない!」
本当はさっきから鳥肌がたちっぱしなのだけれど、素直に言えなかった。
「そうか。よし、じゃあ今から駅へ行こう!」
剛が勢いよく立ち上がるので、直人もつられて立ち上がってしまった。