8つの怖い話
怖くて、とにかく返事がほしくて次々と質問を投げつける。
そんな直人の手を剛は握りしめた。
「いや、そんなことはありえない。あの事件はもう解決しているんだから」
「でも、じゃあさっきのは!?」
「もう1度、確認してみよう」
剛の言葉に直人は目を見開いた。
「またあのロッカーを見に行くの?」
思い出すのは白い手。
一瞬しかみなかったけれど、それは直人の脳裏に鮮明に焼き付けられている。
白くて細い手は血管が浮き出していて、皮膚はところどころ黒く変色して剥がれていた。
爪はボロボロで血が滲んでいたかもしれない。
思い出すだけで怖くて涙が滲んできそうになって、直人は必死に目の奥に力を込めて涙を押し戻した。
「少しだけ、一瞬だけな」
そんな直人の手を剛は握りしめた。
「いや、そんなことはありえない。あの事件はもう解決しているんだから」
「でも、じゃあさっきのは!?」
「もう1度、確認してみよう」
剛の言葉に直人は目を見開いた。
「またあのロッカーを見に行くの?」
思い出すのは白い手。
一瞬しかみなかったけれど、それは直人の脳裏に鮮明に焼き付けられている。
白くて細い手は血管が浮き出していて、皮膚はところどころ黒く変色して剥がれていた。
爪はボロボロで血が滲んでいたかもしれない。
思い出すだけで怖くて涙が滲んできそうになって、直人は必死に目の奥に力を込めて涙を押し戻した。
「少しだけ、一瞬だけな」