8つの怖い話
「なにその怖そうな本」
興味を持ったのは美聡だった。
美聡は自分の耳や目を使って怖い話を聞くのは苦手だけれど、活字なら大丈夫みたいだ。
「何年、ううん、何百年も昔から魔術は存在しているっていう本だよ」
「魔術?」
セナは首をかしげて真紀を見た。
今は降霊術の話をしていたはずだ。
「うん。その中には人間ではない何者かの力を借りて、人に呪いをかける魔術もある。呼び出す者が違っても、それで降霊術と似てない?」
そう言われればそうかもしれない。
悪魔でも幽霊でも、人間以外のものを呼び出すことには変わりないのだから。
そして人間は呼び出したその者を利用しようとしたり、会話しようとしている。
それってもしかして人間の傲慢さが原因じゃないだろうか?
セナはふとそんな風に感じて目を伏せた。
興味を持ったのは美聡だった。
美聡は自分の耳や目を使って怖い話を聞くのは苦手だけれど、活字なら大丈夫みたいだ。
「何年、ううん、何百年も昔から魔術は存在しているっていう本だよ」
「魔術?」
セナは首をかしげて真紀を見た。
今は降霊術の話をしていたはずだ。
「うん。その中には人間ではない何者かの力を借りて、人に呪いをかける魔術もある。呼び出す者が違っても、それで降霊術と似てない?」
そう言われればそうかもしれない。
悪魔でも幽霊でも、人間以外のものを呼び出すことには変わりないのだから。
そして人間は呼び出したその者を利用しようとしたり、会話しようとしている。
それってもしかして人間の傲慢さが原因じゃないだろうか?
セナはふとそんな風に感じて目を伏せた。