8つの怖い話
☆☆☆
話し終えた瞬間冷たい手が美聡の頬をなでた気がした。
ハッと息を飲んで振り向くけれどそこには誰もいない。
他のメンバーを確認してみると、隣に座っていたセナ、そして直人も後方を気にしているのがわかった。
みんな、すでに怖い話を終えたメンバーだ。
「すっごく怖かったね……」
そう言いながらも平気な顔をしているのは真紀だ。
平気そうだけれど鳥肌が立っているのか、さっきからしきりに腕をさすっている。
「あぁ。なんか寒くないか?」
そういったのは実だ。
「オレも寒い」
和輝が同意する。
他のメンバーも口々に寒いと口にして、その息は夏だと言うのに白いモヤになって消えていく。
「私、さっき誰かに頬をなでられた気がした」
話し終えた瞬間冷たい手が美聡の頬をなでた気がした。
ハッと息を飲んで振り向くけれどそこには誰もいない。
他のメンバーを確認してみると、隣に座っていたセナ、そして直人も後方を気にしているのがわかった。
みんな、すでに怖い話を終えたメンバーだ。
「すっごく怖かったね……」
そう言いながらも平気な顔をしているのは真紀だ。
平気そうだけれど鳥肌が立っているのか、さっきからしきりに腕をさすっている。
「あぁ。なんか寒くないか?」
そういったのは実だ。
「オレも寒い」
和輝が同意する。
他のメンバーも口々に寒いと口にして、その息は夏だと言うのに白いモヤになって消えていく。
「私、さっき誰かに頬をなでられた気がした」