Gentle rain
『嬉しいね。そう言っていくれるなんて。』


森川社長には、最近いろいろな物を購入して頂いている。

話によると、株主にまでなってくれているとか。

森川社長が株主になってくれているのであれば、何かと心強い。

しかも共同制作ではなく、あくまで協力会社。

骨を折ることもなく、自社の製品をアピールできるわけだ。


『早速だが、打ち合わせをしたい。担当者をそちらに向かわせてもいいか?』

「わかりました。いつでもお待ちしております。」

そう言って、ありきたりな言葉の上に、気持ちを乗せて、森川社長とのやりとりは終わった。

「森川社長のところから担当者がみえるから、来たらこの部屋に通してくれないか?」

「かしこまりました。いつぐらいにおみえでしょうか。」

「2、3日中かな。とにかくいらっしゃったら、粗相のないように頼むよ。」
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