Gentle rain
初めての夜
「ん?手帳がない。」
その事に気づいたのは、森川社長のお宅のホームパーティーに呼ばれた日の夕方だった。
まずい。
あの手帳に、ホームパーティーが始まる時間が書いてあると言うのに。
「どうしました?社長。」
秘書の子が、心配して話しかけてきてくれた。
「ああ……どこかで俺の手帳を見なかったか?」
「手帳ですか?さあ……確か黒い手帳でございましたよね。」
思い当たる所、引き出しの中を探したけれど、見つからない。
「どこかにお忘れになったとか。」
「そうかな。」
大抵、外の店にいる時は、手帳を出す事はほとんどないし、あっても必ずカバンの中に、入れておくのだが。
「君さ……」
「はい?」
「今日の森川社長のホームパーティー、何時からスタートか、わかる?」
秘書の子は、目をパチクリさせている。
その事に気づいたのは、森川社長のお宅のホームパーティーに呼ばれた日の夕方だった。
まずい。
あの手帳に、ホームパーティーが始まる時間が書いてあると言うのに。
「どうしました?社長。」
秘書の子が、心配して話しかけてきてくれた。
「ああ……どこかで俺の手帳を見なかったか?」
「手帳ですか?さあ……確か黒い手帳でございましたよね。」
思い当たる所、引き出しの中を探したけれど、見つからない。
「どこかにお忘れになったとか。」
「そうかな。」
大抵、外の店にいる時は、手帳を出す事はほとんどないし、あっても必ずカバンの中に、入れておくのだが。
「君さ……」
「はい?」
「今日の森川社長のホームパーティー、何時からスタートか、わかる?」
秘書の子は、目をパチクリさせている。