赤い糸
社会人
合格発表の日、これまでにないドキドキする気持ちを抱えて、会場へ向かった。
そして、私の受験番号を探し出した。
見事合格していたのだ。
すぐに家に電話をして、お母さんに知らせた。
周りのみんなも同じように電話している。
合格した人、ダメだった人、明らかに見た目で分かる。
私が受けたのは9倍の確率だ。
9人に1人しか受からない。
なので、落ちた人の方が多い。
何となく申し訳ないような気持ちになりながらも、家路へと急いだ。