赤い糸
私は、1つの男子のグループに目がいった。
クラスの中でも、恐らく中心的な存在になるだろうと思わせる。
そのグループは、騒がしく目立っていた。
私は、その中の1人の男子に目がいった。
同じクラスになったことがない。
初めて同じクラスになった、その男子を私は無意識で見つめていた。
私の視線に気づいたのか、その子も私の方を見ている。
お互い愛想笑いだけして、またグループの中におさまった。
それが、私と彼の出会いだった。