赤い糸
陸上部
私は放課後、かよちゃんとあっちゃんと3人で陸上部の場所に行った。
かよちゃんは、私同様仮入部にサインしていた。
あっちゃんは、サインはしていなかったが、ラグビー部からの勧誘がしつこかったという。
私が陸上部の場所に行くと、1人の男の人が駆け寄ってきて私の手を握り、「ようこそ、陸上部へ」
そう言って、ニコって笑った。
何て人懐っこい笑顔をする人なんだろう?
って、私まだ陸上部入ってないんですが…
でも、陸上部の人たちはみんな気さくでいい人ばかりだった。
マネージャーの先輩も凄く優しそうだった。
そして、私は知った。
あの紙は、仮入部じゃなく、入部届けだったのだ。
「やられた〜」
でも、みんないい人そうだし、入部してもいいかな?
かよちゃんも、同じ考えのようだ。
私たちは、マネージャーとして入部する事にした。
あっちゃんは、根負けしてラグビー部のマネージャーになった。
でも、陸上部ってマネージャーいるのかな?
ただ、走ってるだけでしょ?
楽そうでいいかっ!
軽い気持ちで、入部した。