赤い糸


この日は私は学校を休んだ。
いや、休校になっていた。

登校した生徒は体育館に集まり、その後帰らされたと後で聞いた。

8時半頃しんちゃんがうちに来た。
顔色が悪く、息を切らせている。

何度も何度も「大丈夫か?」と聞いてくるしんちゃんに、大丈夫やでって何度も何度も答えた。

しんちゃんも、落ち着いてきて、怖かったねって話をして、また来るかな?なんて滅相もない話もした。


その日は、しんちゃんはずっと私のそばにいてくれた。
夜しんちゃんが帰ってから2時間ほどたった頃、また、小さな地震があった。


これは、いつまで続くのだろうか。

< 69 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop