甘いキスをわたしに堕として。
ああ、お兄ちゃんは【暴走族】なんだと。
別に引いたりなんかしない。
逆に嬉しいというか、むしろ安心した。
私たちは両親がいなくて、生活費も自分達で払わなければならないという生活だったから、友達と遊ぶことなんてなかったし、心が休まる暇はなかったから。
だけどお兄ちゃん…
ちゃんと落ち着ける場所があったんだね。
ずっと苦しいって思ってた。
「っふぅ…」
熱いものが止まることなく溢れ出る。
よかった…よかった。
ちゃんと幸せを見つけられてたんだね。