甘いキスをわたしに堕として。
「いやいや…授業終わったばっかなんですけど」
「…ゆーくんって顔に出やすいんだ」
なんて、新発見。
♢
「朱里さん、大変です!元太があいつらにやられて…!」
今日も紅蓮の倉庫にお邪魔していると、匠くんが荒々しく幹部室の扉を開けた。
「!…いま行く。奏多と俺で探るから、優樹と律は元太の様子とほかのやつの手当頼んだ。類は…藍を見守っててくれ」
返事の否応も聞かずに出て行ったみんな。
シーン…
残されたのはわたしと類くんのみ。