甘いキスをわたしに堕として。
曲がり角がみえ、そのまま真っ直ぐ直進しようとしたとき_
ドンっ!
ガタイの良い男の人とぶつかってしまった。
「ってぇな」
「す、すいません…!」
ペコペコとお辞儀をして、そのまま通り過ぎようとしたけど…阻止された。
ガシっと腕を掴まれる。
よく見ると、その男はいかにも不良といった感じの人で、後ろに複数人の男がいる。
な、なに?
なにをするつもりなの…?
振り解こうにも男の人の力には敵わない。
「お嬢ちゃんよぉ、人にぶつかったら礼儀ってもんがあんだろ?」