甘いキスをわたしに堕として。
会いたくて
あれから見事に朱里の体力は元に戻り、
すっかり元気になった。
まぁ、寝言で「美玲」なんて呟いていたことには1ミリも自覚してないみたいだったけど。
もちろん類にはジュースを奢り、本人も満足そうだった。
紅蓮のみんながちょっと変わったこと。
それは…
龍牙との抗戦で、チーム内がピリついていること。
いつもおちゃらけた雰囲気なのに、なんでかちょっと空気が重い。
素人のわたしでさえも分かるぐらいだからきっと重症。
せっかくここに来たはいいけど…
とても話しかけられるような雰囲気じゃないのは重々承知。
そんななかでも、いつも通り接してくれる人が1人。
「ごめんね藍ちゃん。空気重くて」