甘いキスをわたしに堕として。
奏多くん。



奏多くんっていつもポーカーフェイスだけど、崩さないのなんでだろう?



ホント不思議だなぁ。



差し出してくれた紅茶を啜って飲み、ホッと一息。




珍しく、今日の幹部室は殺風景。



「龍牙との抗戦はいつ起きてもおかしくない時だから、みんな緊張してるんだ」



やっぱり?
なんとなくわかってたから。



でも、この場に朱里がいないのはちょっと寂しい…。



「ははっあいつがいないとそんな顔もするんだね」


「えっ…!」
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