甘いキスをわたしに堕として。
その場に私を放り投げると、たちまち男が馬乗りになってくる。



「いい表情するねぇ」



ペロっと舌で唇を舐める仕草が気持ち悪い。



っやだ…誰か…、誰か!!


必死で心の中で叫ぶけど、その無念の想いは届かない。



これから待ち受けている行為に対して恐怖がわたしを襲い、ガクガクと全身が震える。



「おねがい…っや、めて」


情けなく震えてしまう声。



「その格好でこの街に来たってことは、襲ってほしかったんだろ〜?いいぜ、その願い叶えてやるよ」



っそんなこと、1ミリも思ってないのに。


プチっとブラウスのボタンが取れ、男のゴツい手がスカートの中へと入っていく。
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