甘いキスをわたしに堕として。
【組の娘】

というワードが脳内をグルグルと巡る。



「私がそんなことだけでわざわざお前を呼び出すと思うか?…楽しみはこれからだよ、藍」



不敵に笑う祖父をみて、ゾワッと鳥肌が立った。



「お前には全てを知る権利がある。だが_それとは相反するようになるかもしれん。それでも聞きたいか?」


究極の選択だとおもった。



私がまだまだ知らないことがあるー…。



祖父が四ノ宮組の組長
そして父もその一員
ましてや、私がその娘。


そして、お兄ちゃんとは赤の他人だったということ。



これで十分なはずなのに…それでもまだ大きな秘密がある。
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