甘いキスをわたしに堕として。
「あいつは邪魔だからなぁ…消してしまおうと思ったのが始まりだ」



なんて、ニタァと怪しい笑みを浮かべる。



っ酷すぎる。
それだけの理由で大切な兄を…!



だけど、運命というものは過酷だった。



そしてあの日。



四ノ宮組の拠点で“ある人物”を拉致したらしく、その人物が_現紅蓮総長•泉朱里だった。




でもこれはお兄ちゃんを誘き寄せるための手段の1つで、罠にはまってしまった兄。




私とバイバイをしたとき…ちょっとでも異変に気づくべきだった。


なんともない雰囲気で交わしたのに_
私は何ひとつ気付かなかった。
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