甘いキスをわたしに堕として。
「藍ちゃん!大丈夫?」


声の主は奏多くんだった。



な、んで…ここに?

安心したせいか、脚の力が抜けてその場にペチャっと座る。


「…ごめん怖い思いさせて。でももう大丈夫だから」




優しく_そっと背中をさすってくれた。



「うぅー…っ」



怖かった。
めちゃめちゃ怖かった、。



奏多くんが来てくれなかったからもう無理だったかもしれない。



改めて「囚われの街」の怖さを体感した。
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