甘いキスをわたしに堕として。
俺が紅蓮の総長になると決心したとき。



俺を任命したのは春樹さんのときに副総長だった達也さんだった。



「朱里、お前が紅蓮を守ってくれ」


そう言われたときは正直自信がなかったし、春樹さんのことがショックすぎて受け入れられなかった。



だけど


仲間のおかげで俺は自分の心にケジメをつけることができたんだ。



そこから「守りたいもんは絶対守る」っていう信条をもってここまでやってきた。




いまも龍牙_四ノ宮組とは冷戦状態だけど、ぜってぇに俺の代で終わらす。



サラっと、眠っている藍の頭を撫でた。



「…俺に守らせろよ」
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