甘いキスをわたしに堕として。
すると_


「んん…」


藍が寝返りをうつ。


「しゅ、り」


俺の名前を呟いていて。



はっ、なんで俺のこと呼んでんだよ。


どうしようもないぐらい愛おしい。



次の瞬間、藍が目を覚ました。



「っ」

思わず息を呑む。



「…あれぇ朱里がいる」


目はとろ〜んってしてて、いかにも酔っ払い。


これは…けっこうマズイ。

いつもとは違う雰囲気の藍。
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