甘いキスをわたしに堕として。
あの視線にはいまだ慣れなくて、思わず萎縮しちゃう。



でもダメ!
私だってもう朱里の彼女なんだから負けずに挑まないと…!


だって朱里の彼女なんだよ??



いくらなんでも幼馴染だからって譲ってたら、いつまで経っても変わらないもん。



「えぇ〜っなんでよ?わたしじゃ不満なの?」


猫撫で声。
甘ったるい。



とうとうそんな美玲さんを無視して、席を移動した朱里。



「奏多、席交換してくんね?」
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