甘いキスをわたしに堕として。
そんな約束なんて存在していなかった。


ただの口実で、こうするための手口に繋げた。



ダダダダダッ


階段から激しい音と共に床に崩れ落ちる。



「…っあ…ぅ」


声にならないほど全身が痛い。



2階の幹部室から1階までの階段の距離はけっこう長い。



それに打ちどころが多少悪かったのかもしれない。



頭も痛ければ、もはや痛すぎてどこが痛いのかも分からない。
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