甘いキスをわたしに堕として。
「ー…藍!」


俺がそう呼んだと同時に意識を手放した藍。



「藍、藍?おいっ聞こえるか?」


反応なし。


適当にかき集めたタオルを出血箇所に強く押し当ててひとまず止血する。



っ藍、頼むから目ぇ開けろ!


そんな俺の想いは届かない。



「朱里。美玲のことは俺たちに任せて、お前は藍ちゃんの様子頼んだよ」



と奏多。



「ああ、分かった。終わり次第すぐ行く」




その後救急車が来て、俺は同乗して病院まで向かった。
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