甘いキスをわたしに堕として。
我慢の限界だった。




ー…ガンッ‼︎ 




壁を殴る。

パラパラと壁の破片が粉となって床に落ちる。


騒然とする現場。



「〝あの女〟?どの口で言ってんだ」


藍に大怪我を負わせたことが許せねぇ。



「っ朱里…」


俺の名前を呼ぶな。
もう二度と顔も見たくない。



「なんか勘違いしてるみてぇだけど、俺はお前と幼馴染以上の関係になるつもりはねーよ」
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