甘いキスをわたしに堕として。
目に涙を浮かべている美玲にそう言った。



いつまでも俺に頼ってばっかりだとダメだ。


俺がいなくてももう美玲はへーき。



長年の付き合いだから分かる。



「お前は俺がいなくてももうやっていける。もう…俺は美玲のことを恋愛対象にみれねぇよ」



厳しいことを言ったかもしれねぇ。


けど、それをちゃんと受け止めて前に進んでくれ。



「…っうん」



「美玲は俺にとって大切な幼馴染で、それ以上もそれ以下もない。ただ大事だから美玲を助けた、それだけのこと」



「だから早く前向けよ」と言う。



「グスッ…ごめんなさい」


涙でメイクが落ちまくり。
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