甘いキスをわたしに堕として。
あれきり何ともない顔をするから平気かと思ってた。



だけど…

きっとずっと痛かったはず。



「朱里、背中みせて」


「へーきだから。そんな心配すんな」



大丈夫そうな顔をする朱里。
だけど、いかにも辛そうで。


ほら、だから言ったじゃん。



本当は痛いんでしょ??


素直に従えばいいのに。



「っ、おい…!」



朱里の声を無視して、そのまま総長室に連れていく。
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