甘いキスをわたしに堕として。
「ちょっとあっち向いて」


「…平気なのに」



ポツリ、となんか言った気がするけど気にしない気にしない。



ぺらっと洋服をめくり、背中をみてビックリ。



…っ

明らか痛そうな傷だった。



真っ赤に腫れ上がり、血が出ている。



これも全部…全部わたしのせい。


もうちょっと早く反応していれば、朱里に痛い思いはさせなかったのに。



プシャっと消毒液をかける。



「って!…もうちょい優しくやってくんね?」
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