甘いキスをわたしに堕として。
恥ずかしでいっぱいのわたしに、更にキスを降らせる。



「…左手出して」


「え…?う、うん」



そっと出せば、なにやらポケットから取り出した。



私の薬指にはめられた〝ソレ〟




__これって。



「ネックレス直らなくて、その代わりっつーか。大事にしろよ」




シルバーのダイヤモンドがついた指輪だった。



これを見た途端、自然と涙が出てきて。




「っもちろん!肌身離さずつける…!」
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