再会した幼馴染に溺愛されています。
狂った歯車
「アキ。お前最近どうしたんだよ!……少しおかしいぞ。」
「別に……。何でもない。」
登校して淡々と一日を過ごし、何も知らない冬馬のことも冷たくあしらっていた所に放課後になるの半ば強引に屋上に連れてこられていた。
少しおかしい?
誰のせいだと思ってるの。
なんでいつまでも気づいてくれないの。
昨日の事私が目撃してないと思ってるんでしょ……。
「あからさまに俺を避けてる事くらい分かる。最初は体調悪いって聞いたからそっとしておいたけど……明らかに変だぞアキ。」
最初は流しつつ黙って聞いてたけど、その言葉に私の怒りは限界を超えた。
「勝手な事ばっかり言わないでよ!!私がどんな想いで過ごしてきたと思ってるの!?冬馬は何とも思わないだろうけど……私は冬馬みたいに強くない。」
久しぶりに大声出しちゃった。
冬馬も驚いたように私を見つめてる……。
「さっきから何を言ってるんだ?……俺がアキに何かしたかよ!?」
「きゃっ……」
冬馬も何かの不満があったのか、珍しく声を荒げると私はすくんじゃう。
怯えた私を見て冬馬は「悪い……」とだけ返した。